2024/10/11修正して更新
この記事は、東洋経済オンラインから一部引用し再編集しています。
布団やカーペットの奥に潜んで増えているダニは、喘息やアトピー性皮膚炎などさまざまなアレルギーの原因になっています。
小さなお子さんがいる家庭ではより心配なところではないでしょうか。
喘息・アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎などの原因は、7割がダニと言われています。
1年を通して室内にいるダニですが、家庭での対策にはポイントがあります。
まず、簡単にダニとアレルギーについて整理しましょう。
●ダニが大量発生する時期は、6〜8月ごろ(寿命は約3か月程度)
●ダニが多い箇所は、1位「寝具」2位「カーペット」3位「ソファ」
●ダニアレルギーは、「生きているダニ」より「ダニの死骸・糞」が原因
ダニは1年中いるため、完全な駆除は難しいのですが、1年を通して絶対に対策をしてほしい時期があります。
それは、夏場に発生したダニが寿命を迎える9月〜10月です。
ダニの死骸や糞は、粉々になりとても小さな粉末になるので目には見えませんが、いわゆるハウスダスト(ホコリやダニの死骸など1mm以下の目に見えにくいもの)となって私たちの体に入り込み、アレルギー症状を引き起こします。
9月〜10月の寝具、カーペットにはたくさんのダニの死骸・糞が散らばっているのです。
ダニの死骸もフンも水溶性のため、水で丸洗いするのが効果的です。
シーツ・カバーであれば90%以上、ダニアレルゲン(ダニの死骸、糞)を除去できます。
難しいのが、丸洗いできないベッドマットや布団。
布団専用でダニやハウスダストをよく除去してくれる、掃除機などを使えると理想的です。
掃除機をかけるときのポイントは「週1回以上」、「ゆっくり丁寧にかける」こと。
布団の天日干しは、ダニを減らす効果はあまり期待できません。
布団たたきで叩いてもダニは駆除できませんし、かえってダニアレルゲンをまき散らすことになります。
布団の中に入り込んでいた生きたダニが表面に出てくることも考えられるため、天日干しをした後は掃除機をかけるとより清潔になります。
ダニは60度以上の熱で死滅するため、「生きたダニ」を駆除するなら、スチームアイロンが効果的です。
洗濯表示を確認してスチームアイロンをかけましょう。
かけ終わった後は、死骸などを残さないために掃除機がけが必要です。
まず、毎日換気をすることです。
換気をして湿気がこもるのを防ぎ、ダニが繁殖しにくい環境を作ってください。
特に寝室などは念入りに換気をしましょう。
フケなどが落ちたままにならないように、できるだけこまめに掃除機をかけるようにしましょう。
換気のポイントは、窓を2か所開けること。
窓を2か所開けることで、効率的に室内がキレイになるので、時短にもつながります。
ダニが増える梅雨、夏時期に市販のダニスプレーを使い、9月〜10月は寝具をよく洗うことがポイントです。
布団の水洗いが自宅でできない・布団専用掃除機がない場合は、布団クリーニングの利用を検討しましょう。